HOME > 土地活用ガイド > スペシャルインタビュー > 第4回 LOHAS ビジネスプロデューサー 大和田 順子さん

土地活用ガイド

  • スペシャルインタビュー
  • 市場定点観測
  • 入居者ニーズ調査
  • 土地活用手法
  • TKC税務講座
  • エコが変える土地活用
  • 賃貸住宅経営基礎講座
  • お役立ち書籍
  • 資料請求
  • ご相談

時代の流れが掴める スペシャルインタビュー

第4回 LOHAS ビジネスプロデューサーLBA(ロハス・ビジネス・アライアンス)共同代表NPO 環境立国理事 大和田 順子さん

さまざまな環境負荷減の可能性を持つ賃貸住宅経営で 持続可能な社会の構築を。

環境破壊・地球温暖化対策としてのCO2削減への取り組みは、国をはじめ、企業や各自治体、さらに個人レベルにおいても、ここ1〜2年で急激に加速。「エコ・ファースト企業」を宣言している積水ハウスも、太陽光発電システムにオール電化などを搭載した賃貸住宅「エコ・シャーメゾン」を各地で精力的に展開し、話題を呼んでいます。
そこで今回は、賃貸住宅におけるエコやロハスの取り入れ方について、7年前、日本に初めて「LOHAS(ロハス)」を紹介し、地球や地域に優しい暮らし方とビジネスとの共存性を提唱する、ロハスビジネスプロデューサーの大和田順子さんにお話を伺いました。

現代社会の様々な問題をひも解く鍵は、「人と地域と地球の健康を考えるLOHASスタイル」

「"ワーク・ライフ・バランス"は、すこやかな企業風土に必要不可欠」

大阪の積水ハウス本社ビルに隣接する緑いっぱいの里山 インタビュー当日、大阪の積水ハウス本社ビルに隣接する緑いっぱいの里山へと、颯爽と現れた大和田さん。「大阪の都心にこんなに美しい棚田があることには、いつ来ても驚かされます。懐かしいカエルの鳴き声やいろんな野鳥などが訪れるのを見ると、やはり心が安らぎますね。地方だけでなく、都会にも自然の中で安らげる場所は必要だと思うんですよ」。
積水ハウスが3年前からCSR(社会的責任)活動の一環として大阪の都心の真ん中に作ったこの里山を散策しながら、清々しい笑顔を見せる大和田さん。かくいうご自身も東京・世田谷にお住まいで、「毎朝5時に起きると鳥のさえずりが聞こえ、近所を散策するといろんな花や植物の成長を目にし、都内の喧騒のなかにありながら、四季の移り変わりを身近に感じることができるんです」とおっしゃいます。

ロハスビジネスプロデューサーとして活躍し、「身近なことからロハスで暮らしや社会の変革を」と情熱を傾けている大和田さんが目指すのは、「人と地域と地球の健康を合わせて考えるライフスタイル」。そもそも『エコ』と『ロハス』の違いとは何なのでしょうか。
「今までエコというと環境のことだけで、心身の健康とか地域の健康とかは語られていなかった。そこで初めて環境と健康を結びつけたのがロハスだったんです。それが多くの人の共感を得た理由だと見ています。
しかし、「残念ながら現代は、長時間労働や仕事とプライベートのバランスの崩れた"ワーク・ライフ・バランス"の欠如、それに、うつ病、働きすぎと、長年大量消費・経済成長一辺倒だった日本社会が抱えるさまざまな大きな問題があります。なかでも"ワーク・ライフ・バランス"は、すこやかな企業風土に必要不可欠」と、大和田さんは指摘します。

「ここ数年多くの経営者が"これではいけない"と、ロハス的な価値観に自ら気づいてきている。企業はいま、CSR(社会的責任)活動からCSV(社会的価値創造)活動へ、社会的価値をいかに上げるかにシフトしてきています。いろいろな企業が取り組みを始めるなか、積水ハウスさんもこの里山を作って小学生たちに農業体験の機会などを提供したり、社員のボランティアで農作物の世話をしておられる。とても素晴らしい活動だと思います」。

「ロハス・ビジネス」は、 21世紀に必要不可欠なトレンド。

「今やロハス的なライフスタイルに共感する人は6割」

日本にロハスブームが広まったのは2005年頃から。90年代後半にアメリカ・コロラド州のボールダーという町で生まれたこの新しい価値観は、『サステナビリティ(持続可能な社会)』という言葉で表現されるロハスの考えのベースになりました。
「個人の心と身体の健康だけでなく、社会や地球の健康についても思いやりを持てるライフスタイルを実現し、次世代へとつなげる。…それはまさに私の目指す方向性そのものでした」。
もともと根底に東洋的な考え方が反映されているロハスには、日本人の精神性にも通じる点が多く、意識の高い消費者を中心に「今やロハス的なライフスタイルに共感する人は6割」だと大和田さんはいいます。

「同じ商品を買うのなら、環境対応や社会貢献に熱心な企業のものを選びたいという消費者は確実に増えています。企業や経営者はこうした消費者の考えを感じとり、自ら率先してビジネスにロハスを取り入れることが重要になっているといえるでしょう。ロハス・ビジネスは、もはや21世紀に必要不可欠なトレンドなのです」。


「人と地球に優しい暮らしを、消費者が自ら探し求めている時代」

ひとくちにロハス層といっても、その年代やライフスタイルは様々で、幅広い層に広がっていることも特徴のひとつです。

大和田 順子さん 「そのなかでも、子どもができて食べ物の安全性が気になるようになったなど、比較的ロハスの意識が高いのが20〜30代の若い世代です。一方、50〜60代は、自家菜園での野菜作りが趣味であるなど、従来から自然と親しみ、ロハスな生活をしていた人が多い。いずれにしても、人や地球に優しい暮らしを、消費者が自ら探し始めている時代が来ているといえます。やはり食生活がきっかけになって、ロハスに興味を持つことが多いようですが、人の生活と直結している住宅というジャンルにも、ロハス的なこだわりが出てくるのも当然の流れといえるでしょう」。


pagetop