HOME > 土地活用ガイド > スペシャルインタビュー > 第1回 不動産コンサルタント 長谷川 高(はせがわ たかし)さん

土地活用ガイド

  • スペシャルインタビュー
  • 市場定点観測
  • 入居者ニーズ調査
  • 土地活用手法
  • TKC税務講座
  • 賃貸住宅経営基礎講座
  • お役立ち書籍
  • 資料請求
  • ご相談

時代の流れが掴める スペシャルインタビュー

第1回 不動産コンサルタント 長谷川高(はせがわ たかし)さん

“競争力”のある賃貸住宅の条件は、「自分の孫や子供を住まわせたい」か否か。

「壁も薄く、セキュリティの配慮もないような安価な建物を建ててしまうと、長い目で見たときに結局、周囲の物件との競争力がなくなってしまう。」

「先ほど私が申し上げた“競争力”の内容。それは、エリアやターゲットによってさまざまですが、共通して言えることは、安かろう悪かろう、の安普請はだめだということです。なぜかと言うと、賃貸住宅は、最初は新築というだけである程度は埋まるんですね。ところが3年たつと中古の仲間入り。そこからは、その他大勢と競争となるわけです。安普請では、新築のときはごまかせても、3年、5年、10年先にはぼろが見えてしまいます」。
「目先の建築費の安さに惑わされてはいけない」のです。
「壁も薄く、セキュリティの配慮もないような安価な建物を建ててしまうと、長い目で見たときに結局、周囲の物件との競争力がなくなってしまう。これでは、ミドルリスクの投資のはずが、ハイリスクになってしまいます」。
「よく私が申し上げるのは、『ご自分の孫や娘さんを住まわせてここなら安心だと思えるモノを作りなさい』『仮にご自分が単身赴任で、3年ぐらい住んでも良いと思えるモノを作りなさい』ということです。ご自身は総檜の家に住んでいて、“単身者だからこんなもんでいいだろう”では、今どき賃貸住宅は埋まりませんよ、と」。今の消費者のモノを見る目はシビア。
「何を建てても成功した時代は終わった」のです。

信頼できる会社をパートナーとすることが、持続可能なビジネスにつながる。

「長い目で見て価値のある良質な建物を建てること、そしてきちんとした収支計画を立てることが大切です。」

最後に、賃貸住宅経営に当たり、これだけは注意してほしいというアドバイスを伺いました。
「残念ながら、“建ててしまえばおしまい”と言わんばかりの悪質な建設会社も存在します。たとえば“賃料保証は他の業者がやりますよ”と。そんな業者が立てる収支計画は、お粗末なものも多いのです」。長谷川さんの顧客の中にも、そうした会社と付き合ったばかりに、無理な高めの家賃設定で結局事業が存続できなくなり、困り果てて相談にくる方が少なくないと言います。
ではどうすれば、信頼できる会社と巡り会えるのでしょうか。
「たとえば、賃料収入が5年後、10年後、上昇していく事業計画を安易に立てるような会社は注意した方が良いでしょう。少子高齢化が進む今後、家賃が上昇する設定は危険ですから」。
「賃貸住宅経営は何十年にもわたるものです。長い目で見て価値のある良質な建物を建てること、そしてきちんとした収支計画を立てることが大切です。そのためにも、信頼できる会社をパートナーに選ぶことが重要になってくると思います」。

「要は、いい製品(建物)を世に送り出す、という企業倫理をしっかり持った会社と付き合うこと」

「要は、いい製品(建物)を世に送り出す、というしっかりとした企業倫理を持つ会社と付き合うことです」。
「もちろん(賃貸住宅経営は)ビジネスですから、収益を出すことは大前提ですが、同時に、良いモノを入居者に提供しようという経営者としての倫理観を、お一人お一人きちんと持ってほしい。そうした上で、きちんとした会社と付き合って、良質な賃貸住宅を社会に提供していただきたいですね」。
改めて、不動産という資産の持つ公共性に思い至らされた一言でした。


長谷川高(はせがわ たかし)
不動産ジャーナリスト。不動産コンサルタント。
1963年東京都生まれ。立教大学経済学部卒業。大手デベロッパーで都市開発事業・マンション企画開発事業等に携わった後独立し、1996年、デジタル不動産コンサルタントLTD.設立。日本初、かつ、当時唯一のインターネットを通じた不動産相談サイトを開設。「不動産をだれにでもわかりやすく伝える」ことをモットーに、幅広く活動。「スーパーニュース」「ニュースプラス1」他メディアにも多数出演。著書に「家を買いたくなったら」「家を借りたくなったら」(いずれもWAVE出版)など。
http://www.din.or.jp/~digicon

pagetop